うちのサイトをよく見てくれてる方なら、私たちがやっている産業用ロープアクセスが、ただ高いところに登るだけの技術じゃないということ、もう感じてくれているのじゃないかなと思います。そうなのです。これは、これからの社会インフラを支えていく上で欠かせない、安全性と効率性、そして経済性を兼ね備えた、まさにキーテクノロジーだと僕も本気で信じています。足場を組む従来の方法に比べて、環境へのインパクトが少ないのも、今の時代に非常にフィットしてますよね。
そんなロープアクセスの未来を考えたとき、最近仲間うちで「絶対こうなるよね!」って盛り上がってるのが、DX(デジタルトランスフォーメーション)、つまり最先端のデジタル技術との連携なんです。今日はその、ワクワクする未来の話を、僕個人の視点からちょっとだけ語らせてください。
ドローンとロープアクセスの最強タッグ
最近、橋やダム、風力発電のブレード点検なんかで「ドローン」と言葉、本当によく聞きますよね。実際、ドローンによる空撮点検はすごいです。人が近づきにくい場所でも、あっという間に広範囲の状況を映像で捉えられる。 初めてその映像を見たときは「時代は変わったな…」と思いましたもん。
でも、ここで一つポイントがあって、ドローンは「遠くから全体を"見る"」のは得意なんですけど、「近づいて"触る"」とか「叩いて"聞く"」というのは、まだ専門家の手が必要な領域なんです。例えば、コンクリートの表面をハンマーで叩いて内部の劣化具合を調べる「打音検査」や、小さなひび割れの深さを実際に計測する「触診」。こればっかりは、今のところ、熟練した技術者が直接アクセスしないと分からないのです。
そこで私たちの出番!ドローンがスクリーニングしてくれた「ここ、怪しいですよ」というピンポイントな場所に、私たちがロープアクセスでスッと降りていく。この「ドローン(空軍)による広域偵察」と「ロープアクセス(特殊部隊)による精密調査」の連携って、考えただけでも最強のタッグだと思いませんか?
足場を組むみたいに何日もかけずに、ドローンが発見したその日のうちに調査完了、なんてことも可能になる。このスピード感こそ、老朽化が進むインフラを効率的に維持していくための答えの一つだと考えてます。
フォトグラメトリと3Dモデリングの革新
そして、話はドローンとの連携だけにとどまらないんです。もっと面白いのが、他のデジタル技術との融合。例えば、「フォトグラメトリ」という技術、聞いたことありますか?ドローンや地上カメラで撮影した何百、何千枚もの写真をコンピュータで解析して、構造物の超高精細な3Dモデルを生成する技術です。
この3Dモデルがあれば、オフィスのPC上で、まるでその場にいるかのように構造物をぐりぐり回しながら、劣化箇所をミリ単位で特定できる。私たちの仕事は、そのデジタルデータ(設計図)をタブレットに表示させて、現実の構造物と照らし合わせながら、ピンポイントで調査や補修を行うスタイルに進化していくんです。
報告書だって、写真と3Dモデル上の位置情報が紐付いた、誰が見ても一目瞭然なデジタルレポートになる。発注者さんからも「どこをどう直したのか、非常に分かりやすい」と言ってもらえることが増えました。こういう技術は、国土交通省が進めている「i-Construction」みたいな大きな流れとも完全に一致していて、海外のインフラ点検の現場では、もはや当たり前になりつつあるみたいです。
私たちも、こういう新しい技術をどんどん吸収して、現場で活かしていかないとって、日々刺激を受けています。
アナログとデジタルの融合がもたらす未来
結局のところ、ロープアクセスって、ロープとハーネスという非常にアナログな道具を使っているように見えるけど、その根底にある思想は「無駄をなくして、本質に集中する」という、非常にモダンでデジタルな考え方と相性がいいんだと思うんです。
「必要な場所に、必要な技術者が、最小限のインパクトで、最速でアクセスする」。この思想が、ドローンや3Dモデリング、AIによる画像解析といったデジタル技術と結びつくことで、インフラメンテナンスの世界はもっと安全で、もっと効率的で、もっと正確なものになっていくはず。
これからは、ただロープワークが上手いだけじゃダメで、ドローンが収集したデータを読み解く知識だったり、現場でタブレットを使いこなすITスキルだったり、そういう複合的な能力が求められる時代になるんだろうなと。まだまだ勉強中ですが、ロープも扱えるし、デジタルもわかる、そんな「空飛ぶエンジニア」を目指して頑張りたいですね。
この業界、これからもっともっと面白くなりますよ、きっと!